医療保険制度の必要性

生きて行く上で何度もお世話になるのが病院や診療所。私たちの生活は、産声を上げてから人生の終局まで、医療機関とは縁が切れません。それだけ医療は生存に必要ということですが、日本には健康保険制度があるお陰で諸外国に比べて遥かに低い医療費で済ますことができます。もし、保険制度がないとすれば低所得者や生活困窮者は現在のように医者に診てもらう事も入院治療することもできず、医療は一部の富裕層のためのものになってしまいます。いかに保険制度が重要で必要なものであるかが分かります。

日本国民であれば保険証さえあればどこの医療機関にでもかかることができます。このことは私たちには当たり前のことですが、このような制度がある国は世界でも少数です。

日本の保険制度が国民皆保険といわれるのは、全国民が各種の保険制度のどれかに加入していることが義務付けられているからです。
例えば、職域保健といわれている被用者健康保険や組合管掌健康保険、全国健康保険協会管掌健康保険、船員保険、共済組合(国家公務員,地方公務員,私立学校教職員)、自営業者などが加入する国民健康保険、後期高齢者医療制度(75歳以上の者が対象)、労災保険制度などの各種保険制度があります。

因みに、このように日本には素晴らしい制度がありますが、アメリカでは6人に1人、約4500万人が無保険です。無保険であれば医療費は私たち日本人には考えられないような高額になり、医療破産という言葉も多く聞かれます。日本の保険制度は私たちにとって今後も継続させなければならない大切な制度です。