乳幼児のいる家庭で、初めての子育てをしている母親はとても不安なものです。
昔は近所の年配者や経験者がアドバイスをしてくれていましたので、地域で子育てをしているような環境でした。
ですが現在では何か困ったことが起きても相談する相手がいない、という現代ならではの問題を抱えています。
このような母親たちの力になれるのが、地域包括支援センターなどで働く保健師の仕事です。
「どうも他の子よりも発育が遅れているような気がする」といった相談が多いそうです。
子供の成長には個人差がありますので、神経質になりすぎるのも良くはありませんが、中には先天性の病気を持っている子供もいます。
生まれてすぐには分からないことが、月日が経つことで分かってくることもあります。
このような時に母親の相談を受けたり、不安を解消できるように努めて、出来る限り健康的な日々を送れるように協力をしていきます。
もちろん健康面だけではなく、精神面でのアドバイスも必要になってきます。
子育てに悩んでいる母親はとてもナイーブになっていますので、少しのことで心を閉ざしてしまうこともあります。
ほんの少しの話し方、言葉で傷ついてしまい、心を閉ざしてしまうのです。
ですから保健師には技術的なスキルも必要ですが、それ以上にコミュニケーション能力の高さが求められているのではないか、と思います。
同じ内容でも相手の立場や気持ちになった言葉を選び、また状況に合わせた雰囲気づくりをしなくてはいけません。
簡単そうにみえてコミュニケーションをとることは、実はとても難しいことです。その為にも看護師としてのスキルをある程度積んでおく方が良いかもしれません。
参考サイト【高齢医療の現場を斬る!】